劇情介紹(刑事夫婦 (2014) 鈴木砂羽 石黑賢 D9)
とあるデパート・・・大量の買い物の荷物を抱えた男と、それをほったらかしてズンズン進む女性がいる。加賀美涼子(鈴木砂羽)と加賀美太郎(石黒賢)の新婚夫婦である。
「これも素敵! どう?」と涼子。なかば呆れて太郎は言う。「まだ買うの? もう持てないよ・・・」。その時、女性の叫び聲がフロアに響いた! 2人が振り返ると、ひったくり犯が客のカバンを奪い逃げようとしていた! すかさず走り出す加賀美夫婦。犯人に突き飛ばされ倒れた雉子牟田靜江(市毛良枝)を太郎がかばい、逃げる犯人を涼子が追って捕まえた! そう、この夫婦は刑事なのだ!!
靜江からお禮にと自宅に招かれた2人。そこで靜江の夫・要三(田村亮)を紹介される。35年連れ添ったという要三と靜江。年月を経ても仲睦まじい要三と靜江に、涼子と太郎は理想の夫婦像を見た。
と、その時、2人の攜帯電話が鳴った・・・「変死體!?」と涼子。「ひき逃げ事件!?」と太郎。我先にと玄関に走る2人は、理想の夫婦像からは程遠いようだ・・・。
現場に到著した涼子を待ち受けていたのは、転落死した男性・小田切満男(江藤潤)の遺體であった。誰もが自殺だと斷定する中、涼子だけは違和感を拭えない。小田切の妻・加世(姿晴香)の言葉が頭から離れないのだ――。「15年も寄り添ってきたんです。あの人が自分から死ぬなんてありえません!」夫婦だからこそ確信できること・・・加世の言葉だけを頼りに、涼子は再捜査に乗り出す。
一方、太郎が擔當するひき逃げ事件も難航していた。被害者の女性は意識不明の重體、そして目撃証言も上がらないのである。
しかし、何のつながりもないようにみえた2つの事件が、過去の悲しい出來事へと繋がってゆく・・・。